「ピラティスはどれくらい頻繁に通うべきですか?」
「月に1回や2回のレッスンでも成果は感じられるのでしょうか?」
ピラティスをこれから始める方や、すでに始めている方から、よく寄せられる質問です。
理想としては頻繁に参加することが望ましいですが、仕事や子育てで忙しいと、なかなか時間を作るのが難しいものです。
本記事では、ピラティスの効果を最大限に引き出すための推奨される受講頻度や効果的な通い方に焦点を当てて解説します。
ピラティスを生活に取り入れる参考にしていただければと思います。
ジョセフ・ピラティスが伝えるピラティスの効果と理想的な受講回数
約100年前に負傷兵のためのリハビリテーション手法としてピラティスを開発したジョセフ・ピラティスは、次のような言葉を遺しています。
「10回のセッションで変化を感じ、20回で変化が見え、30回で新しい体になる」
— ジョセフ・ピラティス
この言葉を基にすれば、体形を整えたいやダイエットを目指す方は、20回のレッスン後に変化を実感し始めることでしょう。
また、姿勢を改善したい、自律神経のバランスを整えたい、精神的な安定を求めてピラティスを行う方は、30回のレッスンを完了する頃に顕著な効果を感じることができるでしょう。
月に2回のピラティスでも効果を感じることができるのか?
月に2回のピラティスクラスに加えて、自宅での練習や日常の意識改善により、効果を感じることが十分可能です。
そのための重要なポイントを解説します。
質の高い指導を受けることが重要!
ピラティスでは、頻度や強度よりも「動きの質」が非常に重要です。
自分で動画を見ながら行うのも一つの方法ですが、それだけではピラティスの本来の効果を十分に引き出すことは難しいかもしれません。
月に2回のスタジオ訪問の場合、特に、質の高い指導を受けることが大切です。
経験豊かで知識深いインストラクターのもとで、自身の動作のクセや姿勢の問題を認識し、適切な呼吸法や体の使い方を学ぶことが推奨されます。
プライベートレッスンを利用して、効率的に技術を身につけましょう。
自宅でのピラティス復習法
月2回のスタジオでのレッスンに加えて、オンラインレッスンを利用した自宅トレーニングを行うことで、ピラティスの効果をさらに高めることができます。
ピラティスでは、継続的な質の高い練習が重要とされています。
ただスタジオに通うだけでは、学んだ内容を忘れがちになり、効果的な進歩が見込めないこともあります。
そのため、忙しい日々の中でも週に2回から3回、1回20分程度の自宅での復習が推奨されています。
これにより、ピラティスの各種効果を実感しやすくなるでしょう。
ピラティスへの最適な通い方
ピラティスは、月に2回のスタジオ訪問でも効果を感じることができますが、さまざまなタイプに合わせた通い方をご提案します。
運動習慣を身につけるための週1回(月4回)
運動の習慣を作りたい初心者や、どれくらいの頻度でトレーニングすべきか迷っている方には、月に4回(週1回)の通い方をおすすめします。
ピラティスで目に見える成果を得るには、継続が必要です。
定期的な練習により、筋肉が均等に鍛えられ、柔軟なボディラインを実現できます。
特に初心者は、ピラティスの動きを厳しいと感じることもありますから、基本的な動作を週1のペースでじっくりと身に付けることが大切です。
筋力が不足している方や、運動の習慣がない方には、体の形を保つのを助けてくれる器具を使用するマシンピラティスを始めることを推奨します。
自宅で行うのは難しいため、週に一度、専用のスタジオでピラティスに集中することが、モチベーションの維持にも繋がります。
月3回、リラクゼーションを求める方へ
リフレッシュや気分転換を目的としてピラティスを行いたい場合、月に3回のレッスンを受けることを推奨します。
ピラティス特有の胸式呼吸は、交感神経を活性化させるため、頭をクリアにし、適度な緊張感を体にもたらします。
この呼吸法によって身体が活性化され、気分がリフレッシュされるので、ストレスの緩和に役立ち、心の健康にも良い効果が期待できます。
ピラティスは長期的な取り組みを
ピラティスでは、何よりも継続が鍵となります。
たとえ頻繁にスタジオに足を運んでも、2週間で辞めてしまっては、その努力も水の泡です。
長期にわたってピラティスをライフワークの一部として取り入れ、適宜休息を取りながら無理なく継続することが重要です。
連続して筋肉を酷使すると、怪我のリスクも高まります。
回数を重ねることも大事ですが、質を重視した習慣を身につけることで、身体への効果がしっかり現れるようになります。
個々の体力や回復力、日常生活のバランスを考慮して、自分に合ったピラティスの頻度を見つけ出すことが大切です。
ピラティスがもたらす健康効果
ピラティスが提供する健康上のメリットの一部を紹介します。
深層筋肉の鍛錬
正確な呼吸と動作で行うピラティスエクササイズは、脊柱を支える筋肉、腹部の筋群、骨盤底筋群の強化に効果的です。
このトレーニングにより、お腹をすっきりさせる効果があるほか、肩こりや腰痛の軽減、姿勢の改善にも寄与します。
さらに、ピラティスのマットエクササイズが腰痛を軽減する効果は科学的な研究によっても支持されています。
自律神経の安定化
ピラティスのトレーニングでは、背骨を中心に自律神経の通り道に近いエリアを集中的に動かします。
これが自律神経のバランスを整える効果につながり、脳と身体の末端をつなぐ神経の活性化を促します。
また、ピラティスの呼吸法では、横隔膜を積極的に使うことで内臓の働きを促進し、自律神経系の健康を支える効果も得られます。
活力あふれる体へ
ピラティスで行う胸式呼吸は、体と心を活動的な状態に保つ交感神経を刺激します。
呼吸と動作の連動、そして流れるような動きが血流を改善し、エネルギー溢れる状態へと導きます。
レッスン後は、頭がすっきりとし、体全体が活気に満ち溢れるでしょう。
心の安定をもたらすピラティス
ピラティスを行うことで、瞑想に似たマインドフルネス効果を体験することができます。
特に、心の不安を引き起こす脳の扁桃体の活動を抑えることが可能となり、現在の状況をそのまま受け止めることが容易になります。
このプロセスを通じて、自然と前向きな心持ちが育まれるでしょう。
ピラティスの効果を長持ちさせるための継続方法
ピラティスを30回程度行うと体型に変化が見られることが多いですが、効果を持続させるためには週に1回程度の継続が理想的です。
効果に満足してすぐにやめてしまうと、新陳代謝が元の状態に戻り、元の疲れやすさに逆戻りする可能性があります。
さらに、ピラティスはストレスの緩和や精神的な健康にも良い影響を与えるため、長期的に続けることでより充実した日々を送ることができるでしょう。
スタジオに頻繁に通えない場合でも、自宅で短時間でもピラティスを続けることで、獲得した効果を維持することが推奨されます。
まとめ
ピラティスを月に2回実践するだけでも、効果を感じることは十分可能です!
ただし、質の高い指導を受け、自宅での復習を怠らないことが重要です。
ピラティスは定期的に行うことでその効果を最大限に発揮します。
この機会に、自身の受講頻度について見直しをしてみるのもおすすめです。